1: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:25:03.63 ID:xS0S2jCZ0.net

引用元:青葉「ここがラビットハウスか…」

2: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:25:25.27 ID:gmxRF8DIa.net
燃やされそう
3: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:25:35.03 ID:z/bjWKt9d.net
こっちで良かった
4: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:25:40.38 ID:teZ/WILW0.net
そっちの青葉かよ
5: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:26:21.18 ID:JSBVFCq60.net
夏海「れんちょん、見てなよ。ライターのガスをこうやって握り拳のなかに溜めてね…」シュゥゥゥ

れんげ「なんなのん?」

夏海「そしたら点火しまーす♪」シュボ

ボウッ!

れんげ「す、すごいのん!なっつん魔法使いみたいなのん!」

夏海「えっへっへ…面白いっしょ?れんちょんもやってみる?」

れんげ「あ、危なそうだからウチはいいのん…」

夏海「大丈夫だって。火傷なんかしないからさ」

れんげ「あ、熱くないのん…?」

6: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:26:42.91 ID:JSBVFCq60.net
雪子「こらっ!あんたはまたそんな危ない事してっ!」

夏海「げっ…母ちゃん…なんだよぅ、なんも危なくねえって」

雪子「れんげちゃんに変な事教えないの!あんたがバカな事すると小さい子も真似するでしょうが!」

夏海「ちぇ…うっさいなぁ…」

雪子「そうやってあんたは人の話を聞かないで…」

雪子「いい?あんたがいらん事して大怪我するのは勝手だけど、れんげちゃんに火傷でもさせたら母さん許さんからね」

夏海「へいへい。わっかりましたよ~っと」

雪子「はぁ…とにかくライターは出しんさい。それ父ちゃんのでしょうが」

夏海「わかったってば!ほらこれでいいんでしょ!いこっ、れんちょん」グイッ

れんげ「あっ…」


7: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:27:33.84 ID:JSBVFCq60.net
夏海「まったく母ちゃんはウチがやること為すこといちいち口出してくるんだもん。やんなっちゃうよね」

れんげ「…なっつん、おばちゃんの言う事はもう少しちゃんと聞いた方がいいと思うのん」

夏海「れんちょんまでそんな事…あ、父ちゃんの軽トラ停まってる…そういや今日は畑出るって言ってたもんなぁ」

夏海「そうだれんちょん、外いるのも寒いし車の中で暖房かけてラジオでも聞こうか」

れんげ「ぐっどあいでぃあなのん」

夏海(田舎の車は無施錠、キー挿しっぱがあたり前♪)カチ…ブオオン

夏海「はぁ~あったけ~」

れんげ「ラジオ!ラジオ聞くのん!」

夏海「おっけ~」カチャ

チャラララーチャララーラララー♪

れんげ「グレートマンのテーマなのん!」ワクワク

8: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:27:39.57 ID:ky0atMJM0.net
こいつそろばん使えんの?
9: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:27:40.85 ID:nhnC6+wBa.net
ペーペーはてめぇだろ
10: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:27:50.03 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「ぐれーとにぃー♪たちあがりぃー♪」ノリノリ

夏海(はぁ…退屈……)

れんげ「ぐれーとにぃー♪あくをうつぅー♪」

夏海「お、またライター発見」

れんげ「はっ!?」

れんげ「なっつん!それもうやめるん!」

夏海「だから危なくないんだってば。心配性だなぁれんちょんは」シュゥゥゥ

れんげ「おばちゃんに叱られるん…」

夏海「へーきへーき」シュボ…ボウッ!

12: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:28:12.82 ID:gmxRF8DIa.net
>>10
芋虫ゆうたやめろ
11: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:28:10.60 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「ウチ、それ嫌い。悪い予感がするのん」

夏海「~♪」

れんげ「……今日はもう帰るん」ガチャ…バタン!

夏海「あ!ちょっとれんちょーん!」

夏海「はぁ…ほんと田舎ってつまんねー…いいじゃんか、これくらいの暇潰し…」

シュゥゥゥ…シュボ…ボウッ!

シュゥゥゥ…シュボ…ボウッ!

シュゥゥゥ…シュボ…ボウッ!

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ……


13: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:28:32.70 ID:JSBVFCq60.net
本日午後2時頃、○○県○○村××の農道に停車されていた軽トラックの車内で爆発事故があり

車内にいた同村の中学一年の女子生徒が全身に重度の火傷を負いました。

○○署の調べでは軽トラックの所有者は女子生徒の父親であり、爆発直前に分かれた友人の証言によると

女子生徒は握り拳のなかにライターのガスを充満させて掌のうえで点火する遊びを繰り返していた、とのことで

同署は車内に充満したガスにライターの火が引火した疑いが強いとして、調べを進めています。

また、重症を負った女子生徒ですが、現場近辺には高度な治療を行える医療施設がなく

およそ40km離れた○○市内の総合病院に搬送されましたが、事故発生から搬入までにかなりの時間が掛かってしまったこともあり

容態についてはいまだ予断を許されない状態だ、とのことです。

14: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:05.60 ID:JSBVFCq60.net
雪子「夏海ぃ…うううっ…夏海ぃぃ…」ポロポロ

小鞠「お、お母さん…大丈夫だよ。あの夏海のことだもん。そう簡単に…」

卓「……」

『手術中』のランプが消える

雪子「先生!娘は!?夏海は…!?」

医師「……」

医師「…とても生命力の強い娘さんですね」

雪子「それじゃ夏海は…!」

医師「なんとか一命はとりとめました。呼吸も安定しています。じきに意識も戻るでしょう」

雪子「あああ!夏海ぃ…!」ヘタリ

小鞠「よかった…よかったよぉ…びえええん!びえええん!」

卓「……」

15: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:20.04 ID:RY6JYKwv0.net
なんやこれ…😱
16: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:20.79 ID:JSBVFCq60.net
雪子「先生…ありがとうございます…ありがとうございます……!」

医師「…お母さん、どうかお心をしっかり持ってください」

雪子「…はい?」

バタン…

キィ…キィ…ガラガラガラ……

小鞠「夏海っ!あんたはもう…心配ばっかりかけてっ」タタタ…

小鞠「ひいっ!?」ビクッ

卓「…!?」

17: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:36.12 ID:JSBVFCq60.net
雪子「夏海…よかった…!」ヨロヨロ

雪子「母さんもう、うるさいこと言わないから…あんたが無事だっただけでもう……」

夏海「……」シュコー…シュコー…

雪子「いっ…」

雪子「いやああああああああっ!!!」

18: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:50.84 ID:NABjNeXad.net
このコピペなつかC

19: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:29:53.74 ID:JSBVFCq60.net
二ヶ月後

れんげ「なっつん、もう会っても大丈夫になったんな!」

一穂「…うん。ちゃんとお話もできるようになったみたい」

れんげ「ずっとなっつんと遊べなくて寂しかったん」

れんげ「それにこの前ウチ、勝手に帰っちゃったからちゃんとゴメンなさいしたいのん」

一穂「そっか…」

れんげ「仲直りになっつんの好きなお菓子いっぱい買ってきたん!」

れんげ「なっつんのお見舞いって言ったら駄菓子屋がたくさんおまけしてくれたのん」

20: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:30:09.79 ID:JSBVFCq60.net
一穂「……」

れんげ「はっ!ウチったら…病院ではお口にチャック、するのんな?」

一穂「……れんちょん」

一穂「本当の友達っていうのはね、例え相手がどんな姿に変わっても仲良くできるものなんだよ」

れんげ「…ねえねえ、何言ってるのん?」

一穂「…あの子と変わらず接してあげてね」

れんげ「?」

21: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:30:12.27 ID:91Www4Fzd.net
チノ!コロナウイルス!
22: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:30:27.98 ID:JSBVFCq60.net
夏海「…だから自分で出来るって言ってんじゃん!」

雪子「無茶いわんの。その身体でどうやって…」

夏海「……」

雪子「…ご、ごめんなさい。じゃあひとまずやってみようか。それでダメだったら母さん手を貸すから」

夏海「必要ない…もう帰れよ…」

雪子「ダメよ…あんたがベッドから落ちそうになったら、母さん絶対受け止めるんだから…」

夏海「そういうのやめてよ…うざいんだよおっ…!」

夏海「ああああああああああああああっ!!」バタバタ

23: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:30:53.34 ID:JSBVFCq60.net
雪子「お、落ち着きなさい夏海…他の病室の人がびっくりするでしょうが」

夏海「ははっ…そっか。そりゃ困るよねぇ…母ちゃ…あんたが心配なのは結局そういうことなんだよ…」

雪子「…どういう意味よ」

夏海「いろんな人が見に来たら恥ずかしいよねぇ?イモムシみたいな娘の姿…あはははは!」

ぱちぃん!

夏海「」

雪子「う、ううっ…なんで…あんたはっ…」

夏海「…おいおい、障害者虐待かよ。サイテーだな」

雪子「違うっ!あんたは障害者なんかじゃない…障害者なんかじゃない…!」ギュ

雪子「夏海は夏海のまま…元気で可愛い女の子のまま…なにも変わってないもの…!」ギュウウ

24: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:31:11.80 ID:JSBVFCq60.net
夏海「……」

夏海「…さすがに無理があんでしょそれは」

雪子「お願い…そうやってすぐ卑屈になるのやめてちょうだい。母さんそんな夏海見てるのすごく悲しい」

夏海「…もういい。寝る」ゴロッ

雪子「寝るって…さっきお昼食べたばかりじゃない」

夏海「起きてたところでなにが出来るっていうのさ…こんな身体で…」

雪子「夏海…」


89: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:43:05.52 ID:l8C3no8Gp.net
>>24
気絶部員か?
25: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:31:27.74 ID:JSBVFCq60.net
雪子「…起きてなきゃいかんよ。一時にれんげちゃん達お見舞いにきてくれるんだかんね」

夏海「はあっ!?なんだよそれ…聞いてないしっ!」

雪子「そうやってブーたれてたら、れんげちゃんに笑われるねぇ」

夏海「…なんでだよっ!誰にも会わないって言ったじゃん!」

雪子「そうやって自分の殻に閉じこもるの、よくないって先生も言ってたよ」

夏海「なんで…そんな勝手な事すんのさぁ…」ポロポロ

雪子「ごめん…でもこのままだと絶対いけないと思ったから…」

夏海「いけないって何がだよ…」ポロポロ

雪子「あんたはいいん?このまま誰とも会わないなんて…」

夏海「いいも悪いもないじゃん…ウチの人生なんて、もう終わってんだし…」

雪子「そんな事ない…大丈夫だから…」

26: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:31:43.15 ID:JSBVFCq60.net
夏海「何が大丈夫なのさっ!見なよこの身体っ!顔の火傷も!焼け残った髪の毛も!」

雪子「……」

夏海「こんな酷い姿…友達に見せられるわけない……!」

雪子「わかるよ…夏海だって女の子だもん…辛いよね…」

夏海「そう思うならウチを誰の目にも触れさせないようにしてよ!」

雪子「いい、聞きなさい夏海。初めのうちは辛いかもしれんけど…」

夏海「うるさいなぁ!れんちょん達来ちゃうじゃん!はやく屋上にでも連れてってよっ!」

雪子「…ダメ。ここにいなさい」

夏海「連れてけええええええ!!!」バタバタ

27: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:32:05.84 ID:JSBVFCq60.net
雪子「お願いよ夏海!自棄にならんでよ…辛いの、苦しいの、みんな母さんにぶつけていいから…」ギュ

夏海「はぁ…はあっ…」ポロポロ

夏海「…ろし…やる…」ポロポロ

雪子「ん?どうしたの、夏海…」

コ ロ シ テ ヤ ル……!

雪子「……」

雪子「…夏海、あんたは強い子ねぇ」

夏海「…は?」

雪子「そんなに力強く母さんの事にらみ付けられるなら、もう心配いらんねぇ」

夏海「…っ!」

夏海「あああああああああああああああっ!!!」

28: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:32:22.97 ID:JSBVFCq60.net
看護師「越谷さんでしたら74号室…」

あああああああああああああああっ!!!

れんげ「なっつん?」

れんげ「なっつんの声がしたん」タタタ…

一穂「あ!待ちなさ……」

れんげ「なっつんどーしたん!まだ火傷が痛むん!?」キキーッ

夏海「あ…」

雪子「れんげちゃん…」

れんげ「……」

29: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:32:39.09 ID:JSBVFCq60.net
夏海「あ…あ…」

れんげ「……」

夏海「あはははっ!見てよれんちょん!このみっともない姿!」

夏海「いやぁ、さすがのウチもこうなっては手も足も出ない!あ、もとから出ないか!なーんちゃって!」

夏海「あははは…は…」

れんげ「……」

れんげ「あの…ウチ、病室を間違えたみたい…」

夏海「」


31: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:32:58.69 ID:e2ewkP2F0.net
>>29
はよ
30: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:32:54.45 ID:JSBVFCq60.net
一穂「なーに言ってるの。なっつんだよー」

れんげ「ねえねえ…」

れんげ「本当に…なっつんなん…?」

夏海「あ、あは…イメチェンにしてはやり過ぎたかなー、なんて…」

雪子「……」

一穂「ほぉら、もっと傍に行ってお話したらいいじゃない」

れんげ「こ、ここでいいん!」ビクッ

夏海「…っ!」

32: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:33:09.56 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「あの…なっつん…その…」ビクビク

一穂「……」

雪子「……」

れんげ「え…ええっと…」

夏海「あ、あのさっ…れんちょん…」

れんげ「う、ウチもう帰るん!」タタタ…

一穂「あぁ!あの子ったら…ごめんなさい!すぐに連れて戻るから」ペコ

33: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:33:17.96 ID:RY6JYKwv0.net
なんやこのクソ娘
自業自得やんけ
34: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:33:24.23 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「う…ううっ…」

れんげ「ぐすっ…ぐすっ…」トボトボ

35: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:33:39.25 ID:JSBVFCq60.net
一穂「こぉら、勝手に出てったらダメでしょーが」

れんげ「うっ…ぐすん…」

一穂「…まぁ、なにも教えてなかったねえねえも悪かったよねぇ。びっくりしちゃうのも仕方ないか」

れんげ「あんなのなっつんじゃないん…」

一穂「……あの事故で夏海が負った火傷は深刻でね、感染症を起こすといけないから手と足は切断するしかなかったんだって」

れんげ「そんな恐い話聞きたくないのん!」

一穂「あぁ…ごめんごめん。でもねれんちょん、さっき会ったのは間違いなくなっつんなんだよ?」

一穂「いつもれんちょんと遊んでくれて、れんちょんが大好きなあのなっつんなの」

一穂「ね、戻って一緒にお話ししてあげよう?」


36: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:34:12.90 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「……」

れんげ「ごめんなさい…ウチ、やっぱり行きたくないん…すごく…恐かったん…」

一穂「…そっか」

れんげ「ウチ、ひどい子なんな…」うるっ

一穂「そんな事ないよー。れんちょんは夏海の事が大好きだからそんなに悲しんでるんだもんね」ナデナデ

れんげ「ううっ…ぐすっ…ぐすん…」

一穂「それじゃあもう少しここで待っててね。ねえねえはおばちゃんとお話してくるから」

れんげ「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ

一穂(さすがに受け入れられなかったか…)

れんげ「ねえねえ、これ…」

一穂「ん?」

れんげ「お菓子、なっつんに渡してあげて欲しいのん」

一穂「…はいよ。なっつんも喜ぶよ、きっと」

37: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:34:14.73 ID:ldLG5NrM0.net
いもむし夏海上映会やめろ!😡
38: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:34:14.98 ID:v3ojyx/rx.net
な好きやで
39: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:34:29.47 ID:JSBVFCq60.net
一穂「ごめんね雪子さん。れんげだったら偏見とか持たずに今まで通り接していけるかと思ったんだけど…」

雪子「ううん…ええんよかずちゃん。こっちこそあんな小さい子にショックな思いさせて悪かったねぇ」

一穂「…夏海はどうしてる?」

雪子「うん…すっかり落ち込んでしまって…うっ…うううっ…」

一穂「本当にごめんなさい…ウチが浅はかだったんよ…」

雪子「ちがう…責めてるわけじゃないんよ…ただあの子、れんげちゃんの前では普段通り振る舞おうとして…」ポロポロ

雪子「きっとあの子なりに…妹分の前ではしっかりしないとっていうのがあったんよねぇ…」ポロポロ

40: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:03.22 ID:JSBVFCq60.net
一穂「……」

雪子「かずちゃん、無理な事頼めないのはわかってる…だけど、いま夏海の心を開くことが出来るのは母親の私じゃなくて友達の存在だと思うから…」

一穂「…うん。わかってる」

雪子「もうすぐあの子も退院だから、また家に遊びに来てくれると嬉しいんだけど…」

一穂「大丈夫だよ雪子さん。時間はかかるかもしれないけど、れんげならきっと全部受け入れて夏海と付き合っていける」

一穂「だって夏海はあの子の一番の親友なんだもん…」

41: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:12.25 ID:YZgOCTjZ0.net
ガソリン持ち込みオーケー

42: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:17.58 ID:JSBVFCq60.net
キーンコーンカーンコーン♪

一穂「はい今日も一日お疲れ様。みんな気をつけて帰ってくださーい」

蛍「そうですか。夏海先輩やっと退院できたんですね!」

小鞠「うん。みんなには心配かけちゃったけどね。ひとまずは落ち着いた感じかな」

蛍「よかったぁ…夏海先輩、学校にはいつ頃復帰できそうなんですか?」

小鞠「う、うん…どうだろ…もう少し様子をみて、かな…」

蛍「でしたら今度先輩のお家にお見舞いに行ってもいいですか?」

43: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:19.91 ID:Kh6QJs1X0.net
ガソリン巻かれるのかと
44: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:26.18 ID:e2ewkP2F0.net
今のんのんびよりこんなことになってるんか……
最終回はどうなるんや
79: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:41:28.87 ID:ldLG5NrM0.net
>>44
いもむし夏海が川に飛び込んで自殺
小鞠が精神壊れてずっとお人形遊び
それに悲観した蛍が小鞠と心中自殺
れんちょんがショックで引きこもり

バッドエンドや…

45: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:27.79 ID:uyxDynFJd.net
これがのんのんびよりの最終回?
46: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:33.31 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「もちろん!今度と言わず今日これからでも来てくれたらいいよ」

蛍「はい!」

蛍「あっ…ごめんなさい。今日は街に出るからママが早く帰ってきなさいって…」

小鞠「あ、あぁ…そう、なんだ…」シュン

蛍「あっ、あのっ!本当なんです…!言い訳とかじゃなくてその…」アセアセ

小鞠「うん、分かってるよ。蛍がそんな嘘つくわけないもんね」にこっ

小鞠「こっちこそゴメンね。蛍の都合も聞かずに勝手に決めちゃって」

蛍「…今度、必ずうかがいますから。お先に失礼します」ペコリ


47: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:40.62 ID:zdu6I43s0.net
うるさいですね…
48: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:35:49.39 ID:JSBVFCq60.net
れんげ「……」

小鞠「あ、そうだ。れんげはどうせ暇でしょ?」

れんげ「はうっ!」ビクッ

小鞠「帰り寄ってきなよ」

れんげ「う、ウチ裏山で遊んでくん!」ガタッ!タタタ…

小鞠「あ……」

卓「……」

小鞠「はぁ……」

49: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:36:03.55 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「……」トボトボ

小鞠(ダメダメ、暗い顔してちゃ!)ペチペチ

小鞠「ただいまあーっ♪」ガラッ

シ──ン…

小鞠「…夏海、入るよ?」コンコン

夏海「……」

小鞠「なんだ、起きてるならお帰りくらい言ってよ。お母さんは?」

夏海「…コープ」

小鞠「そっか。今日はなにしてたの?」

夏海「別に…ずっとテレビ見てた…」ゴロン

50: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:36:17.70 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「へぇ~、何か面白いのやってた?」

夏海「…ぜんぜん」

小鞠「で、でもいいよねぇ夏海!部屋に自分用のテレビ置いてもらえてさ!羨ましいよ」

夏海「……はぁ」

夏海「ウチは自由に動かせる手足の方が羨ましいよ」

小鞠「」

51: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:36:32.99 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「そ、そうだ!みんな夏海のこと心配してたよ。蛍も…」

小鞠「れんげ、も…」

夏海「だったらなんで誰も見舞いにこないんだろうねぇ…」

小鞠「み、みんな自分の用事があるんだってば。蛍は近いうち来てくれるんだって」

夏海「ふぅん…まぁ、来なくていいけど」

小鞠「な、なんてこと言うのさ…久し振りに友達とお喋りしたくないの?」

夏海「ウチにはもう友達なんていない」

小鞠「…っ!」

52: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:36:48.05 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「そんな事!夏海が勝手にそう思い込んでるだけじゃん!」

小鞠「そうやって誰とも会わずに自分の部屋に閉じこもってて何がわかるっていうのよ!」

小鞠「あんたはいつもそう!人の忠告聞かないで自分のしたいようにしかしない…!」

小鞠「今回のことだって、あんたがお母さんの言う事…ちゃんと聞いてれば…!!」じわっ

夏海「……」

夏海「わかってるよ、そんなの…」

小鞠「あぅ…ご、ごめん……」ゴシゴシ


53: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:37:05.84 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「ね、ねぇ…今日こそお散歩に出てみようよ。ちょっと風が冷たいけどいい天気だし、少し厚着していけば気持ちいいからさ」

夏海「…自分の足で歩かないんだから散歩じゃないじゃん」

小鞠「じゃ、じゃあなんて言えばいいのよ。いちおう車椅子だからドライブ…?になるのかな」

夏海「ふっ…」

夏海「変なとこ真面目だよなぁ姉ちゃんは。そんなこと適当に聞き流せばいいのにさ」

小鞠「う、うっさい///」

夏海「…いいよ。連れてってよ、散歩。久し振りに外の風に当たりたいしさ」

小鞠「夏海…!」ぱあぁ

小鞠「わ、わかった!準備してくるから待っててね!」イソイソ

夏海「まぁ、一度ウチを連れて出てみれば姉ちゃんも懲りるだろうさ…」ボソッ

54: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:37:24.31 ID:JSBVFCq60.net
キィキィ…ゴロゴロゴロ…

小鞠「~♪」

小鞠「夏海、寒くない?」

夏海「あぁ、平気…」

小鞠「いい天気だねぇ♪」

夏海「それさっきも聞いたよ…」

小鞠「そだっけ?えへへへ♪」

村人A「それで佐藤さんの奥さんにゴミ捨て場の掃除頼んだのに次の日見たら水だけまいて…あら!」

村人B「まったくあそこのお宅は夫婦そろって…なに?」

55: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:37:28.36 ID:owO0oThia.net
ものすごいスレに来てしまった。。
56: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:37:41.73 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「あ、こんにちは…」

村人A「まぁまぁまぁ!夏海ちゃん!」ドタドタドタ

村人B「聞いたわよぉ!大変だったんですってねぇ!」バタバタバタ

夏海「どーも…ご心配おかけしまして」

村人A「あらまぁ可哀そうに…若い娘さんがこんな痛々しい…」

村人B「そんな風に言うのはよくないんとちがうん?なぁ夏海ちゃん、困ったことあったらオバちゃんらみんなで支えるからなぁ」

村人A「そうやねぇ。この村の子供はみんなの子供同然やもんな。夏海ちゃんも気ぃ落とさんようになぁ」

夏海「うん。オバちゃんたちには前以上に迷惑かけちゃうかもね」ニシシ

村人A「なーに言ってるの!相変わらず愉快な子やわぁこの子はw」

村人B「まぁでも思ったより元気そうでよかったわ。みんな心配しとったんよぉ」

小鞠「…あ、それじゃあ私たち散歩の続きしてきますので」

村人A「はぁい。気ぃつけてなぁ」

村人B「二人とも風邪ひかんように」

夏海「ありがとう。ばいばーい」

57: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:37:56.11 ID:JSBVFCq60.net
キィキィキィ…ゴロゴロ…

小鞠「~♪」

小鞠「ね、みんな優しくしてくれるでしょ?夏海が悪いふうに考えすぎなんだって」

夏海「…なぁ姉ちゃん、なんでさっき優しくされたのかな?」

小鞠「へ?」

夏海「だってウチら、ただ散歩してただけじゃん。それだけでなんで優しくされる必要があるのかな?」

小鞠「それは…」

夏海「結局いまのウチってそうやって優しく扱わないとダメになるコワレ物みたいに思われてるって事なのかな…」

小鞠「そんな…オバちゃんたち、本気で夏海のこと想ってくれてたんだよ?」

小鞠「あんた、人の気持ちまで分からなくなっちゃったの…?」

夏海「……」

夏海「心配なんかされたくないし、優しくもしていらない。前みたいにオバちゃん家のガラス割って叱られる方がずっといい…」

58: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:38:10.25 ID:JSBVFCq60.net
小鞠「そんなこと言わないでよ夏海ぃ…私、どうしたらいいのよぉ…」じわっ

夏海「そうだなぁ…」

夏海「だったらあそこの山に連れてってよ。よくみんなで遊んだじゃん」クイッ

小鞠「え、今から?でもだいぶ陽もかたむいてるし…」

夏海「…そっか、じゃあいいよ」

小鞠「う、ううん!大丈夫!私が散歩に誘ったんだもん!夏海が行きたいところ、どこでも連れてってあげるから」


59: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:38:30.65 ID:JSBVFCq60.net
キィキィ…ゴロゴロ…

小鞠「はぁ…はぁ…着いたよ夏海…もうすぐ暗くなりそうだけど、夕焼けに照らされる山って綺麗だね…」

夏海「え、ここまで?ウチ山の中まで入ってみたかったんだけどなぁ」

小鞠「え…でも急な坂道だし…車椅子じゃちょっと…」

夏海「……」

小鞠「わ、わかった!少し中のほうへ入ってみよっか!」

60: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:38:34.16 ID:ghrB0mWur.net
正直ごちうさにはこの重みが足りないよな
63: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:39:00.31 ID:gmxRF8DIa.net
>>60
子宮取られたりはしてるけどギャグの一環やしな
61: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:38:47.44 ID:JSBVFCq60.net
ギィ…ギィ…ゴロ…ゴロゴロ…

小鞠「ふぎぎぎ…ふんぬううっ…」

夏海「おいおい、小さいのにあんま無理しなさんな姉ちゃん」

小鞠「ち、ちいさいゆーなあ…!」

ギギギィ…ゴロ…ゴロ…

小鞠「はぁ…はぁ…どう、夏海…道があるギリギリのところまで来たよ…」

小鞠「あはは…でもまわり真っ暗で何も見えなくなっちゃった。ごめんね」

夏海「え、ここで終わり?ウチ頂上まで行きたかったんだけどなぁ」

小鞠「はぁ…はぁ…えっ?でも…」

夏海「車椅子が無理なら、ウチをおぶって頂上まで登ってよ。ウチが行きたいとこならどこでも連れてってくれるんでしょ?」

小鞠「……」

62: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:38:59.81 ID:jSjhPVsW0.net
芋虫なっつんはスカッとするよね
64: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:39:01.04 ID:JSBVFCq60.net
夏海「これで姉ちゃんもわかったよね。ウチなんかが外に出たって仕方ない、みんなの迷惑になるだけだ…って…?」

夏海「ちょっと姉ちゃん!なにしてんのさ!?」

小鞠「ふぎぎ…落ちないように気をつけてね…」ヨタヨタ

夏海「おい、やめてよ!降ろせって!」

小鞠「お姉ちゃんが…連れてったげるから…」ヨタヨタ

夏海「やめて…やめてってば!姉ちゃんの力で出来るわけないじゃん!」

小鞠「はぁ…はぁ…これくらい何ともない…前に家出した時だってお腹壊したあんたおぶって家まで帰ったんだから…」

夏海「ウチが…悪かったからさ…お願いだから降ろしてよぉ…」ポロポロ

65: 風吹けば名無し:2020/12/27(日) 23:39:11.03 ID:IBtFu2vC0.net
なんで芋虫再放送してるんですかね・・・
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